煙たい人
数十年前になりますが、
御堂筋にある難波別院に研修会に通っていました。
「他の人の痛みに気付く」というようなテーマで学習していました。
例えば誰かが他人の足を踏んだ時に「痛い!」と声を上げることで、
踏んだ方が気付き、謝罪することも有るかもしれないです。
私は、咳が出て迷惑になるかと思って外の空気を吸いに行きました。
私以外は、ほとんど全員が喫煙者でした。
部屋の中央の席を見ると、タバコの煙がスモッグのように
霞んで見えないくらいでした。
それで咳が出たのだと気付きました。
休息時間がきました。
友人に、
「今回のテーマは他人の痛みに気付くということだけど、
わたしのようにタバコを吸わないものは、
この状況は辛いものがあるけど…」と呟きました。
すると友人は、
「稲垣さん、ここでタバコが煙たいなどと言えば…
あなた自身が煙たい人になりますよ!」
とアドバイスしていただきました。
そのような時代が少し前にありました。