あなたはどういう人か、自分でわかってますか?
今となっては、何で悩んでいたのかもう記憶がありません。
その時多分私は、直ぐに他人にもわかるように落ち込んでいたのでした。
趣味のダーツの友人が私に声をかけてくれました。
「稲垣さん!何落ち込んでるのですか?
あなたはどういうひとなのか、自分でわかってますか?」と。
私がお坊さんとしてやって行けるか、不安に感じていた時、
ある友人は、「稲垣さんが人に優しい言葉かける時、
袈裟の力でそれは10倍にも20倍にもなって相手に届きます。
自信を持ってくださいねー」と励ましてくださいました。
そのダーツの友人が続けて私に言いました。
「私は、悩んでいる時は、いつも稲垣さんやったら、
どんなふうに優しい言葉かけてくれるかと想像しています。」
「あなたは、そばにいてもいなくても、そういう人なんです。
あなたが、落ち込んでいてどうするのですか?!」
と、とても熱く私に語ってくださいました。
私は相手の方の話をじっくりと聞くだけで、
ほとんど何をアドバイスしたのか、
記憶に有りません。それでも何か相手の方に、
心に響く事を言っていたのでした。
私が落ち込んだ姿を見せることで、その事がわかりました。
私の心は温かくなって行きました。