夏休みはどうされますか?
まだコロナ禍が無かった初夏のある日でした。
お参りの後、お茶をいただきながら
「今年の夏休みはどうされますか?」とお聞きしました。
「はい、私はロンドン、パリと旅行を予定してます。」と。
すると兄弟の方が、「えっ、あんたヨーロッパに行くの⁉️」と。
どうも旅行の予定は家族で共有されて無かったようです。
私は内心また一言多かったと、家族で口論にならなければと冷汗がでました。
しかし家族の話は、展開していきました。
ロンドンならあそことあそこが良いとか、パリならどこがよいとか…。
まるで他人の私がいないかのように、和やかに会話が続いていきました。
旅行の予定は、別に隠してわけではなく、たまたま言いそびれていたようでした。
そのうち話そうと思っていた所に、私の質問がきっかけとなったのです。
家族であっても、あるいは家族だからこそ、会話は口論になることもなく、慎重になることがあるような気がします。
御命日のお参りの場という事もあって、私がいることで和やかになっていただけることもあるようです。
最近は、毎月の御命日のお参りを、苦痛に感じておられる方が多くなっているようです。
「当分お休みにさせていただきます。」
「こちらから連絡するまで中止でお願いします。」
「もう〇〇年しましたので、切り上げします。」という方が、毎月次々と増えています。
墓じまい、仏壇じまいして、それで良かったと暮らしておられるのでしょうか。
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